ボッボボさん 19歳〜20歳

その後すぐミキと付き合うことになるまでにそう時間はかからなかった。

付き合ってからは、一緒の時間を過ごすことによってますます好きになっていった。

一番残っている思い出として、付き合ってからは全然行っていなかったのだが、ミキと付き合う前から付き合う前は週3ほどメイド喫茶に通っていた。

オフ会でその話もよく出ていたため、ミキもそのことは知っていた。

 

自分が20歳になる誕生日の日。

 

給料は入ったが、未だ貧乏には変わりない自分は、誕生日も自分の家の猫屋敷でミキと過ごすことに。

ミキが、ボッボボさんが20歳になるとても大事な日に一緒に居れることがとても嬉しい。と前置きをした後に、ちょっと待ってて、と部屋を出る。

 

…目を閉じてて、とドア越しから。

…目を開けていいよ。

 

…目を開ける。

 

そこにはメイド服を着たミキが立っていた。

 

固まる俺

感情が行方不明

 

プレゼント、と言うミキ

 

にやける俺

 

そんな20歳の誕生日を過ごして、幸せが続くように思われたが、自分の手によってそれはあっけなく幕を閉じる結果になる。

 

オフ会に徐々に人が増え始め、毎回満員となるほどの盛況っぷりであったがその分多くの出会いがある。

 

新しくオフ会にサキと言う自分より年下の女の子が現れる、コスプレをして参加をしていて、歌がめちゃくちゃ上手く、とても目立つ女の子であった。

 

自分はクズです。

 

ミキが会社員のため、なかなか時間が取れず会えない寂しさか

オフ会で目立っていたサキを遊びに誘ってしまう。

 

サキは、自分とミキが付き合っていることは知っていたが、自分もオフ会では立つ方ではあったのでサキの方も気になっていたらしい。

 

その日はサキと一緒にカラオケにいったり、家の中が猫屋敷のことや、最近ミキと上手くいっていないことを打ち明けたりなど自然色々話せる相手だった。

話をしていくうちにサキが猫屋敷にいってみたいと言ってきた。

 

数週間前にミキと誕生日を過ごした部屋なので躊躇…

いや躊躇しなかった。

 

その日サキと関係を持ってしまう。

 

もちろん、1オフ会での出来事だ、揉めないはずもなく。

 

と言うか、サキはメンヘラだった。

 

オフ会で、自分、ミキ、サキが同時に参加することも度々あったのだが、もちろん自分はミキと一緒にいることが多い。

それを上手くいっていないと言っておきながら仲良くしているところを見るのはきついと思う。普通に。

 

サキはそのことをマスターに相談してしまう。

 

 

一人で部屋にいる時に荒々しく開けられるドア。

自分の部屋と猫屋敷を隔てるふすまがバンッ

と開けられる…

 

続く…

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